加圧シャツは生地に着圧があるため、身体に締め付けがあるのが普通なのですが、加圧シャツは基本的に効果が高い物ほど加圧力が強く、着圧に慣れていない人の場合は夜に着ると寝苦しく感じるケースも多いです。
しかし、着圧があまり強く無い加圧シャツを選んで着用すれば、睡眠時の呼吸や寝返りなどを妨害せず寝苦しさも無いですし、ある程度の着圧があれば体の巡りの改善に繋がってくれるので、燃焼をサポートしてくれるのですが、
- 締め付けが気になる
- 息苦しい
このような理由で、加圧シャツは眠れないから夜着れないというイメージがある方も居られるのではないかと思うのですが、今回はそんな悪い印象を払拭するような、夜寝るときにオススメの加圧シャツをご紹介していこうと思います!
目次
どんな加圧シャツを着れば寝れない・着れないを避けられる?
- スパンデックスの配合率が低めの物
- 骨の無い所(お腹など)の着圧が弱い物
- 夏場は熱がこもらない物
- 冬場は保温性に優れる物
加圧シャツを購入するときは、以上の4点に注意して選べば、夜寝るときに眠れない・着れないなんて事も無く、日中も身体を動かしやすいので、長時間着続ける場合はこの方が継続していきやすくなっています。
日中には加圧力の強いシャツを着て、夜寝るときだけ加圧力の弱い物に着替えるというのも、24時間加圧シャツの効果を効率的に得られるのでオススメ。
生地のスパンデックス(ストレッチ素材)の配合率が高いほど加圧力が強くなるのですが、背中や胸などの骨格や筋肉に守られている部分は、多少着圧が強くても息苦しさを感じにくいため、お腹周りの着圧だけ注意しておけば問題ありません。
スパンデックスの量は10%以下がオススメ
ドラッグストアなどで市販されている浮腫取りストッキングのスパンデックスの配合率は、全体の生地に対して5%前後の物が多いのですが、これは主要な血管が肋骨や骨盤に守られていない胴体に対して、脚が骨などで保護されないため、着圧で血行を阻害してしまう危険性があるからです。
上半身に使う加圧シャツだと姿勢矯正効果をウリにしている物が多く、もう少しスパンデックスが多い物でないと加圧力が物足りないので、浮腫取りソックスよりももう少し多いスパンデックス10%前後の商品がオススメです。
ただし日中に姿勢矯正目的で加圧シャツを選ぶならスパンデックスの配合率は高い方が効果的!
男性はお腹周り、女性は胸周りがキツい加圧シャツは避けよう
男性は多くの割合の人が腹式呼吸、女性は多くが胸式呼吸であり、加圧シャツなどで加圧されると息苦しさを感じる身体の箇所が違い、基本的には「男性がお腹」「女性が胸周り」を締め付けられると息苦しさを感じやすくなるようです。
とは言っても、男性でも胸式呼吸の人、女性でも腹式呼吸をしている人もいるので、自分が息をしているときにお腹と胸のどちらが動いているかを確認し、それに当てはめて加圧シャツを選んでいくようにしましょう。
サイズに余裕のある加圧シャツを選ぼう
加圧シャツは多少大きなサイズの物を着用しても、伸縮性が高いためピッタリと身体にフィットしてくれるので、寝るときに着れない物を無理に着用するよりは、今着ている物より一つ大きめのサイズを着るのも良いでしょう。
ただし、サイズが大きいとそれだけ加圧力が弱まってしまう、つまりは体型改善に関わる効果も低くなってしまう恐れがあるため、意図的に自分の体型より大きめの加圧シャツを着るのは緊急回避的な手段に限定し、出来れば着圧の弱い他の加圧シャツを試してみる事をオススメします。
サウナスーツ効果のある加圧シャツは避けよう
加圧シャツの中には体温を生地から逃さないようにし、身体を温める効果を持つ物もあるのですが、汗を大量にかいて脱水状態になっても自分で気付けない可能性があるため、寝るときに着る場合は注意が必要です。
身体の水分量が少なくなると、血液がドロドロになって血行が悪くなり、体の巡りを損ねてダイエットの効率を低下させてしまう場合もあるので、サウナスーツ効果のある加圧シャツは水分がこまめに補給出来る、起きているタイミングに着用するのが良いでしょう。
どんな加圧シャツが睡眠中に着れない?眠れない?
ここでは、実際に寝るときに着ると眠れない・着られない事に繋がってしまう加圧シャツの例を具体的に挙げ、その解決策について解説していきます。
着圧が強すぎる場合
加圧シャツをぜい肉の補正力で選ぶと、着圧が強すぎて寝苦しく感じる可能性が高いのですが、補正力は外出時などに他人からスタイルを良く見られるためのものなので、寝るときに着る場合は補正力の高い加圧シャツを選ぶ必要はありません。
さらに、寝ている間は寝返り位しか身体を動かす機会が無く、筋トレにも効果的なタイミングでも無いため、締め付けがキツいと感じる原因となる加圧力の強い物を選ぶ価値はイマイチ。
ちなみに、背中側は骨や筋肉が厚く締め付けを感じにくいので、就寝中の姿勢の崩れを防ぐために背骨の加圧力が強い物はOKです。
熱がこもってしまう場合
加圧シャツの一部にはサウナスーツのように体温の保温性に優れた商品があり、このような商品は運動時には効果的なものの、寝るときに着るのは暑苦しさや寝苦しさを感じてしまう可能性があります。
就寝中はコップ1杯分の汗をかくと言われていますが、加圧シャツは素材的に汗を吸収しにくく蒸れやすいため、商品を選ぶ時は出来るだけ通気性の良い加圧シャツを選ぶようにするのがベスト。
しかし、冬場はむしろ保温性の高い加圧シャツの方が防寒対策に向いているため、寝るときに着る加圧シャツは季節に合わせて商品選びを行っていくのがオススメです。
首もとがキツい場合
加圧シャツにも首もとがTシャツタイプの物やVネックタイプの物など色々あるのですが、寝ている間は寝返りでシャツがズレてしまいやすく、加圧シャツの頭を通す部分の穴が小さいと首が締まって息苦しく感じてしまう事も。
最近の加圧シャツはとても伸縮性が高く、首もとが詰まっていても締め付けられる事は少ないものの、もし首が苦しいと感じるようなら、Vネックタイプなどの襟元が大きく開いた物を選ぶように息苦しさが和らぐため、Vネックタイプも選択肢に入れてみるといいかもしれませんね。
眠れない・着れないはもう古い!寝る時に加圧シャツを着るメリット
以前は「加圧シャツを着ると眠れない」というイメージもありましたが、最近の加圧シャツは非常に伸縮性が高く、寝るときに着れないという加圧シャツはあまりありません。
むしろ、加圧シャツを寝るときに着るメリットとデメリットをきちんと把握しておけば、より効率良く燃焼サポートや姿勢矯正が図れるので、ここでその良い点と悪い点を具体的に解説していきたいと思います。
加圧シャツを寝るときに着るメリット
- 睡眠時間をダイエット使える
- 寝ているときに姿勢が崩れるのを防げる
- 体の巡りが高まってホルモン分泌が促される
- 女性の場合はバストアップのサポートも行える
睡眠時間がダイエットタイムに!
睡眠中は身体の活動が休止状態になるため、どうしても血行やリンパの流れが鈍くなってしまうのですが、加圧シャツは寝返りなどの身体の動きに合わせて血管の収縮を助ける働きがあるため、睡眠中でも体の巡りを高い状態に保つことができます。
体の巡りが高められると、脳下垂体から分泌される成長ホルモンの分泌が促され、またその成長ホルモンが身体の隅々まで届きやすくなり、日中に傷付いた筋肉を効率的に修復できたり、脂肪の燃焼をサポートする事が可能に。
さらに、女性の場合は成長ホルモンによってバストアップに必要な乳腺の発達にアプローチする事も出来るので、女性らしいメリハリボディをゲットするための助けにもなってくれます。
なお、特に深夜10時~2時までの間は“シンデレラタイム”や“筋肉のゴールデンタイム”と呼ばれ、成長ホルモンの分泌を最大限に高められるタイミングなので、ダイエット中は出来るだけ早寝を心がけるようにしたいものです。
意識しなくても姿勢を正しく保てる
ある程度加圧力のある加圧シャツであれば、歪んだ背骨、開いた肋骨・骨盤を矯正し、身体を正しい姿勢に導きぜい肉を引き締める効果があるのですが、これは寝ているときに加圧シャツを着用した方が効果的なんです。
就寝中は意識して正しい姿勢を保てないので、加圧シャツを着る事で無意識でも姿勢の崩れを防ぐ事が可能ですし、筋肉が強張っていないため起きているときよりも姿勢の矯正が楽チン。
さらに、加圧シャツはコルセットや骨盤ベルトのような強い締め付けも無く、整体のような痛みを伴う強制的な姿勢改善でも無いので、痛みや不快感を感じずに緩やかに背骨などの矯正が可能になります。
女性用加圧シャツは寝るときに着るだけでOK
女性用の加圧シャツは、血行やリンパの流れをサポートする事に重きが置かれている商品が多いので、夜寝るときに着るだけで、後は「日中全く着なくてもOK」なんて商品も多く、その分男性用加圧シャツよりも眠れない・着れないというトラブルが起こりにくい傾向があります。
もちろん、24時間着続けられる設計になっている物は、着られるときは出来るだけ積極的に着用した方が早く効果を実感しやすいものの、バストアップなどに限っては、むしろ寝るときに着ないと効果が実感し辛いケースもあるので、寝るときに着るだけで良いというのは、楽してメリハリボディを手に入れたい女性に取っては大きなメリットになるため、上手く加圧シャツを活用して理想の体型を目指していきたいところです。
加圧シャツを寝るときに着るデメリット
- 慣れるまで寝苦しさを感じやすい
- 寝返りが激しい人はシャツがずれやすい
- 起きているときよりもダイエット効率が悪い
加圧シャツのズレやヨレを直せない
加圧シャツの締め付けがキツすぎても寝苦しさを感じてしまうので良くないのですが、寝ている間はシャツにシワが寄ったりまくれあがったりしても起きるまで直せないので、身体に加圧力がきちんと伝わらないことも多いです。
加圧シャツを初めて着る人は、着圧に慣れるまではどうしても締め付けに違和感を感じやすいのですが、数日程度着続けていれば慣れてしまいますし、寝返りを打っても生地がズレたりしないようなフィット感がある加圧シャツを選ぶのがオススメ。
とは言え、体質的に加圧に弱い人や加圧シャツのサイズに余裕の無い人などは仕方ありませんので、その場合は着やすさを重視して商品選びを行いましょう。
起きているときの方が効果は得やすい
女性用の加圧シャツや加圧シャツを体の巡りをサポートするために着用するのなら問題無いのですが、加圧による脂肪燃焼・筋トレのサポートを望むなら、やはり身体を動かす機会の多く、加圧力の高い物を着用しやすい日中に着た方が効率が良いです。
しかし、ここまで解説してきたように、寝るときに加圧シャツを着る事で得られるメリットも大きいので、昼用・夜用で使う商品を分けるなど、上手に工夫をして加圧シャツを効果的に使いましょう。
眠れない着れないを解決!寝る時にオススメの加圧シャツ
ここでは、寝るときにオススメの加圧シャツを、男性用と女性用それぞれランキング形式でまとめてみました。
※最安値はまとめ買いプランの1枚あたりの金額(税抜き)、混毛率は加圧シャツの生地全体に占めるスパンデックスの割合を記載しています。
男性用加圧シャツランキングTOP5
女性用加圧シャツランキングTOP5
眠れない・着れないを防ぐ加圧シャツを着るときの注意点
加圧シャツを寝るときに初めて着るという方は、眠れなくなるというトラブルを避けるために、以下の点に注意して加圧シャツを使用するように心がけて下さい。
- 重ね着はしない
- 寝る前にしっかりと水分を補給する
- お酒を飲んだ日は使わない
着心地に慣れてくると着圧が物足りない気がして、加圧シャツを複数枚重ね着して寝るという人もいるのですが、重ね着は着圧を異常に強めて身体を傷めてしまう原因になるため、絶対にやめましょう。
加えて、女性用の加圧シャツに元から付いている胸のパッドなどの付属品は、シャツの着圧によって胸が潰れたり型くずれするなどのトラブルに繋がる恐れがあるので、必ず購入したそのままの状態で着用するようにして下さい。
お酒に酔った状態で加圧シャツを着用すると、血圧が異常に高くなってしまったり、上述のような間違えた使用法で着用してしまう危険性が高まってしまうため、これも避けた方が無難です。
まとめ
寝るときに着るのにオススメの加圧シャツや正しい使用法についてお話ししましたが、今回ご紹介した商品は寝るときにも着られる設計になっているため、着圧に慣れてしまえば基本的に誰でも簡単に加圧が体感できます。
しかしできるだけ心地よく着続けられるように工夫した方が長続きしやすいので、当記事をより良い加圧シャツ選びや使い方の参考にしていただければ幸いです。
加圧シャツは寝ている時間をダイエットタイムに変えてくれる素晴らしい商品ですから、皆さんも是非有効に活用して理想の美ボディを手に入れましょう。